そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

価値観の押しつけ(3730)

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他人の「価値観」を押し付けられることはもっとも嫌なことです。

「勉強しなさい!」とか、「あれしなさい、これしなさい」と、

自分の意志に関係なく、

時には今それに取り掛かろうとしていた時なんかに、

実にタイミング悪く指図されると、

「分かってる!」と怒鳴り散らしたくなっちゃいますよね。

「こうしたほうがいい!」と、何度も何度も言われ続けると、

「ほっといて!」と無視したりもします。

まあ、他人の考えなんて深く理解できるはずはないので、

どうしても、「自分の尺度」で推し量って、

「それがいいだろう」と考えて、

勝手に自分の考えを押し付けたりするものですが、

それが「もっとも嫌なこと」なんだ、

ということは理解しておかないといけないと思います。

でも、コーチという仕事は「こうしたらいいだろう」という、

自分の「価値観」というか、「感性」や「感覚」に基いて矯正する、

というような仕事なので、

時にはそれを押し付けてしまうこともあるかと思います。

中にはやたらとフォームなどの矯正にこだわるコーチもいますが、

私は、「それ」が嫌なことだと感じてしまうこともある、

ということを理解しているし、

その矯正(指導)する内容がその子に合っているかどうかということを、

(ある程度の)確証を持てるぐらい検証できていないのに、

積極的に矯正するということを好みません。

だから、基本的には放っておきます。

もちろん、ヒントは与えます。

パフォーマンスを下げてしまう「クセ」については、ちゃんと説明をします。

でも、それを意識しながら訓練する中で、

「自分の感性」で身につけた技術が大切だと考えます。

コーチがちゃんと教えてくれたら強くなる」と考える人もいるでしょう。

でも、その人の「感覚」や「感性」に合っていない押しつけでは決してうまくはなりません。

大切なことは、コーチはちゃんと説明し、それに「納得」することです。

「納得」は大切です。

それは、他の人から与えられたことであっても、「自分のもの」になるからです。

自分で考え、試行錯誤し、与えられたヒントを試し、

「納得」したら積極的に取り組む、

そうしたことを繰り返す中で、

だんだんと自分の「型」のようなものができてきます。

それは、決して他人のものではなく、まさに「自分」です。

これが高められた時に強さを身につける、そう考えます。

そんな考えを持ってテニスをがんばれるように指導していきたいと思います。

でも、時には押しつけになっちゃったりするんですよね。

反省します。


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早くから始めることのデメリット(3729)

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早くから始めたほうが有利なのは間違いないですが、

もちろん、早くから始めるデメリットもあります。

ひとつは、やはり身体への負担が大きいということです。

小さな体で、その子にしては重いラケットを振り回しますので、

当然身体への負担は大きくなりますね。

インパクトの衝撃力も大変大きなものです。

子どもたちの衝撃力の大きさがどれくらいかは分かりませんが、

一般の大人の選手クラスであれば、

瞬間400kg以上の衝撃力があります。

どちらにしても小さくはないですね。

当然練習量も多くなり、そうなると、ケガにつがりやすいので、

それが早くから始めることの一番大きなデメリットになります。

そして、早くに成果が出ることで、

親(自分も)の意識が変わってしまうということもあります。

早くから始めているので、まだライバルもそれほど多くはなく、

試合も楽しんでできるので、当然、成果は出やすいです。

でも、何年か経って、勝てない時期もやってきます。

一緒に始めた仲間に追い越されることもあります。

ライバルは増えてきます。

でも、ちょっと前は勝ててたという、

「変なプライド」はなかなか無くなりません。

特に、親御さんたちは、自分たちが練習してきているわけではないのに、

勝てなくなったことを努力の少なさのせいにしたり、

コーチの問題や、仲間を含めた練習環境の問題だと考えるようになったりします。

そうなると、勝ち負けに異常にこだわるようになり、

感情的になることも多くなります。

それは、子どもたちにとってもっとも大きな「ストレス」です。

そうなるとテニスがつまらなくなって、辞めちゃう子も多いですね。

とても悲しことです。

また、経済的な問題もあります。

たくさん試合に出なくてはならないので、その分経費はかかります。

ガット代や道具のお金、レッスン代もばかにならないですね。

親にとってみれば、先が見えないことに対して、

たくさんのお金を払うのは大きな負担です。

学習塾のようなものであれば、

テストの点数なんかで、ある程度今の実力を評価できますが、

テニスのようなスポーツの評価はめちゃ難しいです。

「うちの子はどうなの?」といくら考えてみても、明確な答えはないですね。

だから迷います。

早くから始めれば始めるほど大きな成果を期待するので、

余計に心理的な負担も大きくなるということです。

それでも、早くから始めたほうが良いと考えます。

その一番の理由は、「テニスは素晴らしいスポーツ」だからです。

誰でもどこでも楽しめます。

一生涯がんばれます。

頑張ってテニスを続ければ、飯を食うのに困りません(笑)。

そして、小さい頃に、「世界」を知ることができる数少ないスポーツです。

だから、早くから始めて、苦しくても苦しくても、

歯を食いしばってがんばってほしいんです。

その先にはきっと素晴らしいことがあるし、

そんな素晴らしい「世界」を早くから経験すること、

これは人生においてもっとも価値あることだと思うんです。

だからがんばってほしい、心からそう思います。


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いつから始めたらいいの?(3728)

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昨日、入会の希望のあるお母さんと話をしました。

もちろん、商売なので一生懸命話しましたよ(笑)。

このブログを読んでくれているということなので、

言っておきますね、勝手に書いてごめんなさいm(_ _)m。

でも、子どもがテニスを本格的に始めるにはいつからがいいのか、

というのは大事な問題です。

私の考えは「できるだけ早く」ということです。

理由は3つあります。

ひとつは、やはりたくさん練習できるということです。

適正な練習量がどれくらいなのか、というのは悩ましい問題ですが、

練習の量が上達の度合いと相関があるというのは事実です。

私が実際に一般レッスンと選手育成コースのレッスンでの、

打球数について調べてみたところ、

それには(もちろん練習内容にも寄りますが)、10倍以上の差がありました。

しかも、大抵の場合、一般レッスンを受講する場合は、

1時間程度の練習を週に1回から2回程度なのに対して、

選手育成のコースでは、少なくとも3日から4日は受講するでしょう。

私のところでは、週に6日開講で、7レッスンあります(土曜日は2開講なので)。

上のクラスになると、1回のレッスン時間は、

トレーニングを含めて4時間ぐらいになります(下のクラスでも2時間以上あります)。

ちょっとやり過ぎ、と思われるかもしれませんが、

他もそんなには変わりません。

まあ、選手を目指すのですから、

たくさん練習する、ということは当たり前だってことですね。

次の利点としては、「場」が作られるということです。

ここでいう「場」とは、レッスンをする場所ことではなくて、

仲間、ライバル、トレーニング、練習試合、キャンプなど、

育成を取り巻く環境すべてのことを指します。

人は「場」に支配されます。

だから、選手を目指す、強くなる、という強い「意識」を持つためには、

「場」が大切だってことです。

そういった「場」作るためには、

多くの子どもたちが、それを目指しているという「意識」を持った「場」の中にいること

が大切だということですね。

そして、「専門性」が必要だってことです。

小さい時は色々なスポーツをやらせて、

運動やスポーツに対する感性を高めることの大切さはよく説かれます。

もちろん、それは否定しません。

でも、そのスポーツで本当に強くなるためには、

そのスポーツにしかない「専門性」を、

「感覚」として身につける必要があります。

スポーツでは、空間認知能力や力の調整力、タイミングの感度などが必要ですが、

スポーツごとにそれは違います。

それをいち早く身につけるためには、

やはりできるだけ早い時期から始めたほうが良いということです。

また、人間の脳神経は10歳前後で大きく成長します。

そういう時ほど感度が高いので、

その前ぐらいから、やはり専門的な訓練を受けている方が有利になりますね。

私が指導してる野球部の子ども達に、

「いつから野球やってる?」と聞いてみた時、

みんなは「覚えてない」と言います。

それくらい小さい時から野球を始めているということです。

もちろん、そういう経緯だけが上達の道ではありません。

高校からテニスを始めた自分なので、

遅くから始めても強くなれる!ということは信じています。

でも、できるなら早くから始める、その方が有利であることは間違いないですね。

多くの子どもたちが、早い時期から、選手を目指して頑張ってくれることを願います。


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訓練(3727)

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「理より入るものは上達早く、業より入るものは上達遅し」

とは、江戸末期の剣客千葉周作の言葉です。

理屈を体にたたき込むとは、

意識上で理解したものを訓練によって、

無意識下の本能レベルまで到達させることです。

「意識」の働きがないと、

それは「訓練」とは言わないということです。

「練習」はたくさんします。

でも、それが「訓練」というレベルまで達しているのかどうかは、

まさに「意識」の問題だということです。

どうやって意識化するのかは難しい問題です。

負けるという経験が活きる場合もあるでしょう。

指導者の恐怖によって緊張を高めることも効果があるかもしれません。

でも、結局は、自分でやるしかなくて、

初めは意識化されているものはうまくいかないですが、

それが、「訓練」によって無意識化される時、

理屈で得たものが身体に溶け込み、

それが感性となって自然と発揮される、

「上達」とはそういうものだと思います。

良い「訓練」となるように、うまく指導していこうと思います。


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勝負強さを生む「構え」(3726)

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今まで何度も海外に遠征に出ていますが、

日本の子どもたちは「勝負弱い」と感じることは多いです。

なぜ「勝負弱い」とか、「闘争心がない」と感じてしまうのだろう。

それは「構え」に大きな問題がある、と考えています。

それを、昨日の練習でも感じたので、

本や雑誌にも書いたことのある「構え」について、

少し再確認の意味も含めて書いてみたいと思います。

勝負事においては、「構え」は大変重要です。

時代劇で剣豪同士がじっとにらみ合ったまま対峙し、

しばらくの時が流れた後、相手の気迫ある、

スキのない「構え」に動揺した方が「まいった」と言って刀を置くシーンがありますが、

これが「構え」の「極意」です。

武道では「構えで押す」などと言うこともありますが、

ぎりぎりの戦いの場では、「そこ」から戦いが始まっており、

さらにいえば「そこ」で勝敗が決まってしまうこともあるということです。

日本人は本来、「構え」に関しては伝統的な「優美さ」や「強さ」を持っていました。

相撲の仕切りなどにその伝統は残っているものの、

多くの場面ではそれが衰退してしまったと感じられます。

だから「勝負弱い」と感じてしまうんですね。

ここでいう「構え」とは、

単にレシーブの時などの(形としての)「構え」のことを言っているのではありません

(それも大変重要ですが)。

「強さ」を感じさせる「姿勢」や「行動」など、「気構え」も含め、

戦う時の自分の状態を高めることができる「構え」が大事だということです。

構えた瞬間に、

相手が「うむむ!こやつ、できるな」と思わせることができるような「構え」、

それが「勝負強さ」を生みます。

そんな強さを身についけてほしいなあと思います。


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