そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

ゾーンを作る(2845)

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錦織圭選手は、類まれなる集中力を有している。

私は、錦織選手の家族と一緒に、コート脇に陣取って、

彼のグランドスラム初出場を観戦していた。

ボールパーソンにタオルを渡すたびに

すぐ目の前に寄ってくるので声援を送り続けた。

試合のほうは、残念ながらファーストアップしたものの、

セカンドセットで腹筋痛のためにリタイしてしまった。

彼を励まそうと、

プレーヤーズラウンジを訪ねて

「残念だったね」と声をかけると、

「コーチたちどこで見てたんですか?」

と聞いてくる。

私たちはコートのすぐ脇にいた。

彼はそれが目に入らないぐらい試合に集中していたということだ。

心理学で「ゾーン」という言葉がある。

緊張感は高くもなく、

逆に低くもなく、

程よい状態に保たれ、

試合に夢中になっていて、

とてもワクワクして、

さらに気持ちは強く集中しているような理想的状態である。

彼は、そういう状態になることができるということだ。

これは、

自分の能力を発揮するためにもっとも大切な「感性」である。

どうしたらそういう状態なることができるのかということは、

一概には言えないが、

練習でも高い闘争心と集中力を持って、

試合と同じようなボール打つことを心がけること、

それをずっと続けられるように練習するしか道はないだろう。

そうすることで「感性」が高まり、

強くなるのだ。


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スライスを磨け(2842)

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相手に追い込まれるということは、

何もベースラインに釘付けにされることではない。

強い選手はコートを広く使って攻撃を仕掛けてくる。

当然、ドロップショットも多用してくる。

2013年の全米オープン決勝のジュコビッチとナダルの試合でも、

ドロップショットを使う場面が多々見られた。

これがクレーコートや芝コートであればさらに増えるだろう。

相手がショートボールを使って攻撃したときには

どんな返球が有効だろうか。

余裕があるときは走りこんでパッシングを打つこともできるだろうが、

ぎりぎりの状況ではそうはいかない。

そんなときはスライスをクロスに打つことが有効だ。

スライスは、打球の衝撃力が小さく、

トップスピンショットのように大きな筋力を必要としないので、

ぎりぎりの状況で、

腕や手首だけしか振れないというときでも

有効にスイングすることができる。

ボールに逆回転をかけるのでボールが上に浮きやすいが、

クロスに返球すれば、

相手との距離が長くなる分、

浮いたボールを攻撃される確率は低くなる。

ベースラインでのスライスショットを練習することはもちろん大切であるが、

それと同時に、

ショートボールを送球してもらい、

それをベースラインから走って行って

できるだけボールが浮かないように

クロスに沈める練習も行ってほしい。

オールコートでのコートカバーの能力が上がれば

攻撃しにくい嫌なプレーヤーに成長できる。


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アングルショットを磨け(2838)

DSC_9377.jpg

 
相手に厳しくサイドに攻撃されたとき、

カウンターでストレートにエースを取るのは大変かっこいい。

しかし残念ながら、

このショットは精度の高いコントロールを必要とし、

それがミスショットやミスヒットであった場合は、

次の攻撃を簡単に許すことになる。

次の攻撃に対するリカバリーのしやすいクロスに切り返すほうが、

リスクが少なく勝利する確率は高いのだ。

そのために必要なのが、

アングルショットの技術を磨くことだ。

アングルショットをうまく打つには、

強くスピンをかける技術が必要となる。

トップ選手が、腕を前方ではなく、

上方に大きく振り上げるショット打っているのを見たことがあるだろう。

ナダルやシャラポワは、フォアハンドのほとんどのショットをそうやって打っている。

このショットは、強くスピンをかけることができるばかりではなく、

打点が遅れた場合でも強いボールを返球することができるのが特徴だ。

ヒッティングゾーンを広げるためにも、ぜひマスターしたいテクニックである

コツは、背中や肩の後ろの筋肉を使って腕を上方に鋭く振り上げることだ。

フォロースルーが身体の右側(右利きの場合)で終わるように心がけたい。

短い時間に大きく上腕を振り上げるので、

ある程度強い力が必要であるが、

腹筋と背筋の力を瞬間的に強く高めて打つことが重要だ。

トップ選手が、大きな声を出して打つのは、

この力を高めるためにもっとも有効な方法だからだ。

強く身体を使って打つショットを磨いてほしいと思う。


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リスクのない攻撃をしよう(2837)

図4


打った後、コートリカバリーのために戻る距離が短く守りやすいというのは、

強くなるための戦術としては大変重要だ。

2013年の全豪オープンで錦織圭選手とアンディ・マレー戦で、

42回ラリーが続いたときの打球コースを記録した。

42回ラリーが続いたということは、

お互いにその半分の21ショットを打ったことになるが、

マレーは3回しかストレートに打っていない。

その結果、

錦織選手はマレーに比べて移動距離が大きくなり、

最後は疲れて緩いストレートボールを追うことができなかった。

マレーは、錦織選手の攻撃的なショットを防ぎ、

できるだけ自分の動きが少なく、

ミスのリスクを減らしながら、

相手の消耗を待って勝負に出る作戦を立てたということだ。

このように、相手のショットのレベルが上であったとしても、

クロスコートをうまく使うことで、

試合に勝つことはできる。

この技術は磨いておいて損はないだろう。

これをもう少し詳しく説明しよう。

相手にクロスコートに打たれたときに、

自分がクロスに切り返したときと、

ストレートに切り返したときに、

次のショットで自分が守らなければならない範囲を示すと、

クロスコートに打球した場合のほうがコートカバーの範囲が狭く、

移動距離も短いことがわかる。

それだけ相手に攻撃されにくいということだ。

攻めの基本は、

自分ができるだけ安全に相手を追い込むことにある。

そのためにクロスコートへの攻撃は有効である。


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テニスはクロスボールが基本(2836)

DSC_8860.jpg


練習では、クロスコートにボールを打つ練習をたくさんしよう。

なぜならクロスコートのほうが「自然」だからだ。

クロスコートに打つショットについてはいろいろなことが言われる。

整理すると次のようなことになるだろう。

・ ネットが低いので入れやすい

・ 対角線方向は距離が長いので(ストレートに比べれば)アウトになりにくい

・ テニスのスイングは回転運動なのでクロスコートへ打つほうが感覚的に自然なスイングができる

・ 相手の足元に打つのが容易である

・ 打った後のコートリカバリーのために戻る距離が短く守りやすい

テニスのスイングは回転運動なので

クロスコートへ打つほうが感覚的に

「自然なスイング」ができる。

それほど難しく考えるまでもなく

「自然」にラケットを振って、

普通にボールを打てばクロスコートに飛んでいくものである。

初心者を対象に何のアドバイスも与えずにボールを打球させたところ、

「90%以上クロスコートに打球した」

という実験結果もある。

小さな子どもたちに打球させてみると、

それはさらに顕著になる。

クロスに打つときは、

極端なクロスコートを狙うのではなく、

相手コートのセンターマークとサイドラインの間に深く狙うのがポイントだ。

自分で思っているよりもクロスに飛んでしまう人は、

少しスピンの量を減らすようにするなどの工夫がいるかもしれない。

また、ストレートにばかり行ってしまう人は、

少し打点を前にすることを意識すると

「楽に」クロスコートに打てるようになる。

クロスコートへ打つことは強くなるためには大変大切な技術なので、

できるだけ正確に、

狙ったコースに打つことができるように技術を磨いてほしい。


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