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添田豪選手の感性に学ぶ(2857)

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添田豪選手の感性で優れていると感じるのは、その「安定性」だ。

添田選手のジュニア時代に、南米遠征とフレンチオープンのサポートを行ったことがある。

彼は、朴訥と話す内気そうな少年であった。

そのせいもあってか、多くの人がこれだけの選手なるとは思っていなかった。

しかし、彼には持ち前の凄さがあった。

同じことをやり続けることができたのだ。

ショットにはもちろん安定感があるが、

集中力や振る舞いにも大きな波が見られない。

少年期に、コーチに「サービスの練習をしていろ!」と言われて、

延々と2時間以上もサービスを打ち続けたらしい。

ナショナルの練習でも、

「彼はどんな選手とやるときでも自分のペースを変えない」

と評されている。

錦織選手同様に、「自分のペースを守る」感性に優れているのだろう。

そして、それをいつでもやり続ける安定感こそ彼の強みである。

多くの選手は、同じことを繰り返すとすぐに飽きてしまうし、

自分の練習環境が整っていないとペースを乱す。

しかし、添田選手はそんなところがない。

安定性を磨いて、もっともっと強くなってほしい。

また、優れた対応力(力みのない脱力感覚)も彼の強みだ。

彼のスイングを見ていると「力み」があまり感じられない。

サービス動作もゆったりしているので、速いサービスが打てるように見えない。

彼は日本選手の中でもっとも速いサービスが打てる選手のひとりであるが、

そう感じさせない「何か」がある。

それが、「脱力感覚」だと思う。

彼は話すテンポもゆっくりだ。

練習もハードに自分を追い立てるという感じではない。

そうした「感性」が力みのないスイングにつながっているのだろう。

試合になると力が入りすぎて自分を見失ってしまうことの多い選手は、

少し練習でのテンポを落としてみるとか、

身体的に負荷をかけないで考えながら練習に打ち込んでみるといった、

工夫が必要かもしれない。

力みのないスイング感覚を身につければ「対応力」は間違いなく上がる。

「対応力」とは、相手の状況に応じてショットを選択する能力とか、

バランスを崩しても返球できる感覚のことだ。

きっと、同じ相手に負け続けることも少なくなるだろう。

力まずに「対応力」を高める。

そうすればきっと強くなる。


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