
「
テニスがつまらない」、そう言う子どもたちがいます。
今は
テニスが楽しくても、そう思えてしまうことは必ずあります。
楽しそうに学生生活を送っている人を見れば羨ましく思うでしょう。
団体スポーツを見ると、
仲間との一体感を感じて(
テニスをやめて)やってみたいと思うかもしれません。
「
テニスが楽しい」から頑張れるわけではないので、
「つまらないけど続けられる何か」が必要だということです。
イチロー選手は、
「野球が楽しいからプロ野球選手を目指すというのであれば、
決してお薦めはしません。楽しくは、ないです。」
とはっきり言います。
私もプロ選手を教えた経験がありますが、
「
テニスが楽しい」と言う人はいないです。
では、「楽しくない」のに、なぜ続けられるのでしょうか。
親が強制するのでやめられない、という人もいるかもしれません。
それはちょっと可愛そうですが、
小さいころから大きなエネルギーを掛けているので、
できるだけ長く続けて欲しいというのは当たり前の気持ちです。
それはちゃんと理解しなければなりません。
その上で、どうしても自分のやりたいことがあるのであれば、
ちゃんとそれを主張できる人になってほしいと思います。
もっと大切なものは、「自己実現欲」です。
テニスというスポーツを通して、
何かしら自分の存在をちゃんと主張できるということです。
強いということはもちろんそうですが、そうでなくても、
「苦しくてもがんばる自分」というものを誇りに思う気持ちを持って、
テニスをがんばるということですね。
テニスが抜群に強くない人ほど、こういう「欲」が必要です。
それはとても苦しいからです。
自分の限界がいつもはっきりと示されて、目標意識も強く持てないからです。
でも、勝ち負けや強弱に大きく気持ちが囚われることなく、
(楽しくはないけれど)ただテニスをがんばるということは、
人間の欲求の中でも高いレベルの意識とされています。
そういう考え方ができると、
「つまらなくても」テニスをがんばることができると思います。
そんな気持ちが持てるようにうまくサポートできたらいいなと思います。

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