そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

自動コントロールシステム(3549)

DSC_9599.jpg


ちょっと前に、「衰えは『筋力の問題』ではないということです。それは、『筋の感覚』の問題です。」

と書きましたが、そのことについてちょっと書いてみようと思います。

じつは筋力の発揮は大変高度な「自動コントロールシステム」だということです。

外部からの刺激に対して、適切な筋力やタイミングを自動的にコントールしています。

よくボレーの練習なんかで、

「インパクトの瞬間にギュッとラケットを握ってください!」と言われることがありますが、

この指導の根拠は、インパクトの瞬間には大きな力がかかるので、

その力に負けないように握力を発揮してラケット面を安定させて精度を上げるということです。

グリップに掛かる力を測定してみると、確かにインパクトに向けて握力が強くなって、

インパクトのほんの少し前に最大の握力が発揮されています。

このグラフをみると、確かにインパクトの時に力を入れるのがいいんだな、と思えます。

でも、その調節のための時間はごくごく短い時間です。

そんなに短い時間に、うまく自分の意志の力で力をコントロールすることは無理ですね。

だから、「自動コントロールシステム」です。

人間の手には掌握反射というものが備わっています。

赤ちゃんの手に何かを触らせると、ぎゅうと握ろうとするのはこの反射です。

ラケットを握るのも同じで、

ラケットを振る時の遠心力や、インパクトの瞬間の衝撃力なんかを筋肉が記憶していて、

そのことを何度も繰り返しているうちに、

何も考えなくても適切に筋力が発揮できるようになるということです。

だから、無駄な筋力は使わないし、タイミングも合って、

他の筋肉との協調もうまくいって疲れも少ないです。

だから上手い人は何百球打ってもあまり疲れないんですね。

練習を怠ると、この「自動コントロールシステム」に狂いが生じます。

そうすると無駄な筋力、タイミングのずれ、

乱れた協調動作によって大変疲れるということです。

だから練習です。

何度も何度も繰り返し練習することが大切です。

自分の意志で能動的に筋力を発揮しようとしすぎると、

この調整力がうまく発揮できなくなってしまうので、

あまり考えなくてもちゃんとコントロールできるレベルまで高める必要があります。

練習を続ければ、きっとこの能力は高まりますね。

がんばりましょう!


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