
自分ではちゃんと動かしているつもりでも、
実際は大きく違っていることはあります。
「目を閉じて、両手を横に広げて、肩と同じ高さに挙げてください」
と指示してやってもらうと、ちゃんとできる人は少ないです。
肩よりも大きく上がったり、下がったり、
びっくりするぐらいずれる人もいます。
でも、それが、その人にとっての「肩と同じ高さに挙げている腕」の感覚なんです。
で、次に目を開けて、その位置を確認してもらいます。
それでもちゃんとできない人は、
少し手助けして、正しい位置に直してあげます。
そうやって正しい位置に挙げた手を確認してもらって、
もう一度やってみると、
大半の人は正しい位置に腕が上がっています。
何度かやってみると、
いつやっても正しい位置に腕が上がるようになります。
実は、ここに「
コーチング」の真髄(ちょっとおおげさかも・・・笑)が隠されています。
外から見ているとちゃんとできていないことでも、
人は何とか対応しようと自分なりの感覚で動作をします。
でも、そこには大きなずれがあるので、
まずは自分のずれを確認することが大切です。
多くのスポーツ選手が鏡を見て動作の確認をするのは、
そういう意味合いもあります。
これがずれていると、
「自分ではやっているつもり」
がまったくそうではないことに気づけないので、
何度やってもうまくはいきません。
その時、
「ほらほら、こうやってみるとうまくくでしょ」
とガイダンスすると、
突然動作が素晴らしく改善されることもあります。
これが「
コーチング」です。
でも、それがうまく功を奏するのは、
自分の感覚のずれをちゃんと確認できているときです。
自分でこうやろうと思っているイメージ通りに体を動かすことができる、
それが基本的にできていないと、
「こうやってみて」と言ってもあまり効果はないですね。
だから、
いつも自分のスイングをイメージしてみる、
素振りが日課になる、
そんなことを通して「自分の感覚を正しく磨く」ことが大切で、
その上で、もっとうまくいく方法を提案してあげること、
それが
コーチの仕事かなと思います。
そのもっとうまくいく方法を見極められる能力を磨こうと想います。

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