そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

言語化(3698)

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コーチにとって大事な仕事は、

教えたいこと、伝えたいことの「言語化」だと思います。

よく感覚的に指導する方がいます。

まあ、長嶋さんみたいな感じですかね(笑)。

たとえば「スーッと来た球をガーンと打つ」など、

アドバイスの意味がわからないですね。

テニスの指導においても、

「スパッと振り抜く」とか「ぐっと押し込む」なんて言葉を使います。

他にも「ボールをラケットに乗せる」なんて指導もしたりします。

でも、その意味を正確に「言語化」できていないと、

なかなか的確な指導に結びついていかないとも思うんです。

もちろん、感覚的な指導を否定するのではありません。

言われて、やってみて、

「ああ、こんな感じかあ」と自分の感覚にピッタリときて、

それでうまくなることもたくさんあるからです。

私の修士論文は、

コーチのアドバイスが身体動作にどう影響するのか、

ということがテーマでした。

その研究を通して、

今ままでいかにアドバイスの意味を深く考えていなかったのか、

と反省し、アドバイスをする、その意味はどういうことで、

それは具体的にどんな動作のことなのかをよく考えて、

ちゃんと「言語化」して指導するように心がけるようになりました。

ちょっと理屈っぽいですが、

単に感覚で指導するよりも、

もっと論理的で、内向的で、

「言語化」に優れている人が優秀なコーチだと思うんです。

「言語化」は簡単ではありませんが、

難しい言葉を使わず、相手が納得するまでちゃんと「言葉」で説明できる、

これはコーチとしての条件だと思います。

これからもそれを心がけて指導していこうと思います。


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自立する(3697)

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自己管理ができない選手は多いです。

試合前のウォーミングアップでさえ、

「自分ひとりでやることが恥ずかしい」という選手がいることに驚かされます。

特に最近は、男の子にこの傾向が顕著であるように感じます。

なぜ戦うために準備することを恥ずかしいと思うのか、

それには「自立」という問題が関係していると思います。

ある方は、「日本社会は同調の規範度が高いと考えられる」と言い、

「人間は自分が精一杯努力をしているつもりでも、

グループのときは、やはりどこかで手を抜いてしまっているようである」

と述べています。

つまり、多くの選手は、仲間とつるむことで、

ほかの人がやっていることと同じことをやっている、

という「安心感」を得ると同時に、

きちんと自分のすべきことをやっていない自分を

「正当化」しようとする「ずるがしこい考え方」に支配されてしまう、

ということです。

このような傾向は、「自信のなさの表れ」であるとの指摘もあります。

また、

「現代の若者の多くは「ひとり」でいる状態をひどく恐れ、

避けようとする傾向が見られる。

長じてもなお妙に子供っぽく、あたかも成熟を拒否しているように感じられるのは、

青年期の心の成長に不可欠な「自己との対話」がなされていないためであり、

原因の一端は「ひとりじゃいられない症候群」を助長する

携帯電話、電子メール、インターネットなどの社会環境にもある」

と言う方もいます。

「ひとりじゃいられない症候群」とは良い命名だと思いますね。

スポーツは「孤独な戦い」に決まっています。

なのに、それを恐れていて戦えるものなのでしょうか?

ただ友達と仲良くテニスがしたい、

という選択があることを否定はしません。

でも、強くなるということは、

「ひとりで戦う」という意識が高くあって叶うものだと思うんです。

私の好きな著者の方は、

「戦いに勝つは、なれあいの群れから離れて、

自分の信念に従って生きる-そのことを押し通せるです。

このことこそが「自立」で、

「自立」とは戦いが成り立たなくなった現代に唯一残された戦いなんです。

そして、男にとって「自立」よりも重要なことというのは何か?

それは一人前になることです。

この一人前とは、自分のすべきことはなんでもするということです。

自分のするべきことは何でもすると覚悟して、

なんでもする、ということです。

そしてこのことは、もちろん、

できないこと、わからないこと、知らないことを、

できない、わからない、知らないと素直に認める、

と同じです」と言っています。

強くなるために、とても大事なことを教えてくれていると思います。

このような「覚悟」を貫くことは大変難しいことです。

しかし、「ひとりで戦う覚悟」を持って、

「個」の強さを身につけない限り強くはなれない、これは法則です。

(改訂版:強くなりたいあなたに贈る100の法則8)


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囚われる(3796)

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試合ではメンタルの問題が大きいと言われます。

「うちの子はメンタルが弱くって」、

「もうメンタルがボロボロで」なんて会話も多いですね。

確かにそうです。

メンタル的なことで、試合の勝敗が大きく左右されることは多いです。

じゃあ、メンタルを強くすればいいじゃん、

ということですが、これがなかなかに難しいことですね。

メンタルが弱い子は、気持ちが色々なことに囚われています。

どんなことに囚われているのかというと、

たったひとつのミス、勝ち負け、まわりの期待、年齢差、自分の理想などです。

そうした囚われが多いと、思いが切れなくなってしまうんですね。

メンタルの弱い子は、思い切りがないなんて言われますよね。

思いを切れないから弱い、そういうことです。

反対に、思いが切れるのであれば、それは強いということです。

でも、大切な試合が1セットマッチで行われるという環境的なこともありますが、

思いを切れないことのほうが圧倒的に多いですね。

(できるだけ)囚われないためには、

たくさん経験して、自分の考え方を変えていくしかないです。

リフレーミングと言ったりします。

自分が囚われている考え方を変えるということですね。

負けてもいいじゃん、と開き直れる感性のことです。

自分の思い通りにいかなくても、

苦しい思いをすることが自分にプラシになる、

そう心から信じられるようになるということです。

この前、まったく自分のプレーができなくて、

試合の後の練習で泣きじゃくる子がいました。

自分の理想のプレーに囚われているのかもしれません。

結果を恐れ、思いを切れないでいるのかもしれません。

でも、ある子は「負けても次があるから別にいいじゃんと思えるようになった」と、

プレッシャーがかかっても自分のプレーができるようになって成長した子もいます。

自分の枠組みを変える、簡単に言いますが、

そう簡単に行かないことは知っています。

でも、それしか道はないことも知っています。

だから、見守ります。

元気を出せと声をかけ続けます。

そして、この苦しみが成長させると信じます。

まだまだこれからも苦しい戦いや時期を乗り越えていかなくてはなりません。

その時、少しでも力になれるように、ちゃんと見守っていこうと思います。


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天賦の才(3795)

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努力ではどうしようもない才能の差はあります。

天賦の才というやつです。

これはスポーツに限らず、どの世界でもあります。

もちろん、コーチの世界にだって才能の差はあります。

でも、どの世界に自分の才能が発揮されるのかなんて、誰にも分かりませんね。

天賦の才が発揮される世界には、ほんの偶然で、

運で、運命に導かれて入っていけるものだと思うんです。

フェデラー選手が、もしサッカー選手だったら、

それほど世界的な選手ではなかったかもしれません。

テニスを選んだのは、運命に導かれたとしても、

ほんの偶然だったと思います。

それを求めてはいけないとは思います。

大切なのは、自分の選んだ道で生きる、

という強い意志に支えられた「努力する才能」だと思います。

努力しても、埋まらない差を実感すると悲しくなりますね。

人を妬むような気持ちなったりもしますね。

「努力する才能」がないと、これらに打ち克つことはできません。

それを超えて努力することができるようになるためには、

自分の中の「幸せの感度」をあげることです。

周りには関係なく、

「自分はなんて幸せなんだ」

と思える感情の強さの程度ってことですね。

努力は、他人から評価されるものではありません

(もちろん、それに越したことはありませんが)。

自分が何を求め努力したのか、

という過去の自分と比較して評価されるものです。

そして、ちゃんと努力した自分に満足し、幸せを感じるのであれば、

きっと「努力する才能」は高くあります。

私は、コーチとして、とても大きな幸せを感じています。

天賦の才があったかどうかは分かりませんが、

偶然選んだコーチという仕事に満足しているし、幸せを感じています。

この幸せがずっと続くように、これからも努力していこうと思います。


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ちゃんとやる(3794)

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「試合がちゃんとできる子」は、ちゃんと強くなると思います。

練習ではちゃらちゃらして、おふざけも過ぎて、集中力を欠いて、

よく怒られる子はいますよね(笑)。

それはあなたかもしれません(笑)。

でも、そういう子であっても、試合になると、めちゃ集中して、声も出て、

ガッツもあって、ミスをしても落ち込まずに前向きにプレーできる、

そんなプレーができる子がいるということです。

でも逆の子の方が多いです(圧倒的に多いです)。

練習ではめちゃ真面目に一生懸命、言われたことはちゃんとやる。

でも、試合になると声も出ず、プレーも消極的、

ミスをすると(負の)感情的になってしまうということです。

実は勝つためにしなければならないことは、

戦術的なことは置いておいて、そんなに多くはありません。

声を出す、しっかり構える、間をとる、落ち込まない(姿勢をちゃんとコントロールする)、

体を叩いて気合いを入れるなどの身体表現です。

これを「ちゃんとできる子」が強くなれると思うんです。

きっと、頭では分かっています。

でも、負の感情や意識のほうが頭に強く残ったり、現れたりします。

こうしたことは人が身を守るための大切な防衛本能なので、

それに逆らうことができないんですね。

簡単にはできないことは知っています。

でも、それに逆らって、

勝つためにすべきことを「ちゃんとやれる」ことで強くなっていくんです。

「試合がちゃんとできる子」は、何となくそれを分かっていて、

試合における「勝ち負けの意識」が出た時、

勝手に勝つためにすべきことができています。

だから逆に、「勝ち負けの意識」がないと、

おちゃらけ小僧になってしまうんですね

(私?・・・きっと、違います・・・きっと)。

多くの子は、「勝ち負けの意識」が出た時、

負ける恐怖と勝ちたい欲に押されて、

結局自分のすべきことを見失ってしまうということです。

昨日の試合を観ながら、そんなことを思いました。

大切な試合が近いからかな?

難しいことですが、訓練で何とかなります。

「ちゃんとやる」という意識を強く持ち続ける訓練です。

これを試合でやり続ける、そうすると、

ある時「ちゃんとやれる」ようになっていて、

強さが身についている。

そういうもんです。

気合いでがんばりましょう!


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