そのときどきに私が感じたことや思いなどを書き綴っています。

共に(3563)

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あるプロ野球球団の選手とコーチの内紛(?)に対して、

ある著名な元プロ野球選手が、そのキャンプ地を訪れ、

「一番強いのは選手だから頑張れと応援した」

というニュースを見ました。

やっぱり思うのは、「ちょっと違うよねえ」ということです。

まあ、どんな真意でそう話をしたのか詳しく知らないので何とも言えませんが、

選手とコーチのどちらかが偉いという、

比較で物事を考えるのは間違っていると思います。

たぶんその方は、

「何でもコーチの言いなりはいかんぞ!」

というようなことを伝えたかったのかもしれません。

もちろん、そういうことはあります。

でも、私は選手に限らず、人にとって一番大切なことは「自立」だと考えているので、

最後の最後は自分で考えて、

自分でちゃんと責任を取るということが大事だと思いますが、

それと「選手が一番偉い」と考えてしまうことには大きな違いがあると思います。

コーチと選手の関係で最も大切なことは、

「共に」という意識だと思います。

元々の語源から考えても、

「共になって目的地まで運ぶ」というのがコーチの意味なので、

どっちが偉いとか、優れているとかを競うという感覚はありません。

お互いに自立し、お互いがお互いを必要として成り立っているという関係、

というのが理想的かなと考えます。

まあ、コーチは選ばれる立場なので、

何とか選ばれるように努力をします。

逆に選手を選ぶということは基本的にはできないことが多いので、

それでも指導しなければならない時、

お互いがお互いを必要としていなければ、

そこには問題が生じることもあるということです。

そういうことをできる限り回避するために必要なことは、

「ルール」だと思います。

選手がコーチに対して信頼を置けなければ、

それを選択をしないということもできますが、

それが難しい時には、

「私がコーチングをする時は、こういうことをきちんと守ってほしい」

という「ルール」を明確にしておくことが大切かなと考えます。

コーチは選ばれなかった時、悲しい気持ちはなりますが、

選手が自立していく、と考えれば、それを納得し、

離れていくことを良しとする覚悟も必要ですね。

私も多くの子どもたちに選ばれるように、頑張っていこうと思います。

連日ちょっと難しい話でごめんなさいm(__)m。


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体育会系(3562)

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プロ野球やトレーニング指導で問題が起きると、

「体育会系」という言葉が出てきて、

何となく嫌なものだという意識が強く残ります。

あるプロ野球球団で起きた問題について、

「まだコーチ2年目で経験も浅いコーチの超体育会系の指導手法にも問題はあるだろう」

と書いてあります。

「超体育会系って何だろう???」とは思いますが、

ここには悪しき「体育会系」っていうイメージがありますね。

その問題に触れて、元プロ野球の監督を務めた方は、

「現在のプロ野球の最大の問題は、ちゃんとした指導のできるコーチがいないこと。

まず勉強をしていないし、威厳をふりまわすことだけが、コーチだと勘違いしている。

根気よく、技術の基本だけでなく、人間教育ができる人間がいない」

と問題点を指摘しているらしいです。

そうですよね。

ずっとスポーツばかりしてきて、急に指導者になる選手も多いので、

経験値が少なく、どう対応していいのか分からなくなって、

自分の感性だけを押し付けてしまうっていうのはあります。

また、あんまり(指導に)自信がないので、

人から弱いとか、あんまり知らないとか思われたくなくて、

妙に威厳を振りかざしたり、

それが暴力的なことであっても、「指導だから」と開き直ったりもするわけです。

でも、それがすべて「体育会系」のなせる業かといえば、

それは違うと思います。

確かに、「体育会系」には、

苦しい、汚い(笑)、しごき、いじめ、厳しい上下関係、などの言葉が思い浮かびます。

そして、そこから形成される人間性には問題があると言わんばかりに・・・。

でも、彼らにはこうした世界を耐え忍び、自分の能力を磨き、

夢を見て歯を食いしばって頑張ってきた歴史があるわけです。

だから、社会に出て必要な忍耐力や協調性、

くじけない強いこころなんかもちゃんと培われることも多いです。

そういう世界をやってきていない人たちに、その負の面だけを批判されると、

「それはちょっと違うよね」と思うわけです。

彼らは、そういう厳しい世界にあっても、

「頑張っている自分」というプライドを失わずにいて、

色々なことを学んできたのですが、

それが指導者という立場になった時、

今までの経験値では計り知れないことに遭遇して戸惑ってしまいます。

だから、うまく行動をコントロールできなくなってしまうということはあると思います。

コーチになることは、自分がくぐってきた苦しい思いを、

できるだけ選手には経験させないように、

うまく支えてあげるというような意識の変化が必要ですね。

元プロ野球の監督さんのいう勉強というのは、こういうことなのかなと思います。

これからもちゃんと勉強します!


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身体感覚を磨く(3561)

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自分ではちゃんと動かしているつもりでも、

実際は大きく違っていることはあります。

「目を閉じて、両手を横に広げて、肩と同じ高さに挙げてください」

と指示してやってもらうと、ちゃんとできる人は少ないです。

肩よりも大きく上がったり、下がったり、

びっくりするぐらいずれる人もいます。

でも、それが、その人にとっての「肩と同じ高さに挙げている腕」の感覚なんです。

で、次に目を開けて、その位置を確認してもらいます。

それでもちゃんとできない人は、

少し手助けして、正しい位置に直してあげます。

そうやって正しい位置に挙げた手を確認してもらって、

もう一度やってみると、

大半の人は正しい位置に腕が上がっています。

何度かやってみると、

いつやっても正しい位置に腕が上がるようになります。

実は、ここに「コーチング」の真髄(ちょっとおおげさかも・・・笑)が隠されています。

外から見ているとちゃんとできていないことでも、

人は何とか対応しようと自分なりの感覚で動作をします。

でも、そこには大きなずれがあるので、

まずは自分のずれを確認することが大切です。

多くのスポーツ選手が鏡を見て動作の確認をするのは、

そういう意味合いもあります。

これがずれていると、

「自分ではやっているつもり」

がまったくそうではないことに気づけないので、

何度やってもうまくはいきません。

その時、

「ほらほら、こうやってみるとうまくくでしょ」

とガイダンスすると、

突然動作が素晴らしく改善されることもあります。

これが「コーチング」です。

でも、それがうまく功を奏するのは、

自分の感覚のずれをちゃんと確認できているときです。

自分でこうやろうと思っているイメージ通りに体を動かすことができる、

それが基本的にできていないと、

「こうやってみて」と言ってもあまり効果はないですね。

だから、

いつも自分のスイングをイメージしてみる、

素振りが日課になる、

そんなことを通して「自分の感覚を正しく磨く」ことが大切で、

その上で、もっとうまくいく方法を提案してあげること、

それがコーチの仕事かなと思います。

そのもっとうまくいく方法を見極められる能力を磨こうと想います。


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試す勇気(3560)

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1セットマッチの試合では、子どもたちは「捨てられない」と書きました。

それは、あきらめていい加減にプレーするということではなくて、

次につながる作戦を「試してみる」ことができないということです、とも書きました。

ということは、そういうことができる子は強いということですね。

この前の試合を素晴らしい試合で勝ちあがった子は、

前半は今まで通りのミスを続け、一気に0-3まで追い込まれます。

1セットマッチですから、敗戦はもうすぐ目の前ですね。

でも、そこからショットの精度が上がり、

ぐっとミスも減って一気に5ゲームを連取します。

まあ、後半は勝ちを意識しすぎたのか、

何本もあるマッチポイントを取り切れずに5-5に追いつかれますが、

ショットの制度が上がってきてるので、

そういう場面でもラリーをしっかりできて勝つことができました。

今までならば、そう場面では(今まで通りの)凡ミスを続けて負けることも多かったのですが、

何かがうまくかみ合ったのか、突然ショットが良くなって勝つことができてうれしいですね。

で、「なんで突然良くなった?」と聞いてみたところ、

「ショットが入らないから、とにかく肩の力を抜こうって思ってやったらうまくいった」

ということらしいです。

このままではだめだから、

「何かを変えよう」(肩の力を抜こう」)と考えたことがうまくいったんですね。

また、インフルエンザから治ったばかりで、

練習も足りていなくて体力も落ちているので、

早めに攻撃しようとも考えたそうです。

全部うまくいきました。

こういうことはあまり多くはないかもしれませんが、

「何かを試す」、「何かを変える」という発想が大切なことを教えてくれます。

特に、実際の試合中にそういう考え方ができて、

「試す」ことができた経験によって、

人はある時突然に強くなります。

そう、ブレークスルーは試合の中で起こるんですね。

そういう考えをもって、勇気をもって試合の中で「試す」ことができるといいですね。


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捨てる技術(3559)

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試合は子どもたちにとって大きなストレスだと言いましたが、

それは「捨てられない」からです。

試合の会場で知り合いもコーチと話をしていましたが、

そのコーチは「大学に入ってテニスが楽しくなった」と言います。

「なんで?」と聞くと、

「3セットマッチが普通になって、戦術面のことを考えることができるようになって、

ポイントを取ることに対するプレッシャーが小さくなったから」

だそうです。

細かいことははまだあるでしょうが、

この「ポイントを取ることに対するプレッシャー」、

これが子どもたちにとってのストレスを大きくします。

子どもたちの試合を見ていると、

一つのポイントを取ることに必死になりすぎていると感じます。

1セットマッチなので、一つのポイントが大きく流れを変えたりするので、

余裕がないんですね。

そんな時に「リラックスしていけよ」とか、「思い切っていけよ」は、

性格にもよると思いますが、多くの子どもたちにとっては難しいかもしれません。

私たちの時代は3セットマッチが普通なので、

「捨てるポイント」や「捨てるゲーム」を意識しながらプレーできていたように思います。

ここで言う「捨てる」とは、あきらめていい加減にプレーするということではなくて、

次につながる作戦を「試してみる」(自分のプレーをちょっと変えてみる)という意味合いで使っています。

そう、本番の試合の中で「試してみる」ということです。

こういう感覚は、ちょっと心に余裕がないとできませんね。

1セットマッチを戦わなくてはならない子どもたちは、

そんな余裕はなく、

目の前のポイントをとることに必死になりすぎて(ならざるを得なくて)、

心に大きなストレスを感じながら試合をしなくてはなりません。

それ以外にもプレッシャーがあって、

なかなかそんな感覚で戦うことは難しいですが、

環境が変わって、テニスをより楽しめる子どもたちが増えることを願っています。


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「スポーツは、”愛”だと思う…」

大島コーチ

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